大相撲の関脇御嶽海(27=出羽海)が15日、都内の部屋での稽古後に取材に応じ、新年の目標として「大前提は2桁を取り続ける」と意気込んだ。

1年納めの11月場所は7勝8敗で4場所ぶりに負け越した。9日目から6連敗を喫し「自分の相撲を取ろうとしておいて勝てなかったのが今回の反省。6連敗中に感じた感覚のずれを改めていきたい」と語った。

2020年は7月場所で優勝争いに加わるなど存在感を示した。「コロナ禍による調整の難しさも出てしまい、結果はついてこなかったけど、それ以上のものをつかめた」と振り返る。

この日は基礎運動に加えて若い衆に胸を出すなどして調整した。朝乃山、正代と同じ学生相撲出身の力士が大関昇進。大関貴景勝は11月場所で優勝を果たした。「貴景勝関は冷静さがあって、自分のことをよく分かっていて、自分の相撲を取ることに徹している。自分は自分の良さや押しの基本を大事にしながら、新しい発見も重ねられたらいい」。大関昇進に向けて再出発となる初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)へ、黙々と調整を重ねる。