大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が18日、東京・両国国技館内の相撲教習所で始まった合同稽古に参加した。

相撲は取らず、四股やテッポウなどの基礎運動や関取衆に胸を出すなどして汗を流した。合同稽古は初参加で「(雰囲気を)味わっていきたいなっていうのがあったので、良かったですね」と話した。

持病の腰痛などの影響により3場所連続休場中で、初場所(来年1月10日初日、両国国技館)では再起を期す。23日までの合同稽古の期間中に相撲を取る意欲を示すが「やっとこの本格的に体が動かせる状態になってきたんでね。いきなりはなかなか難しい面がある。しっかり体をつくって、やっていきたい。徐々に徐々に、1歩1歩進んでいきたい」と、慎重な姿勢を見せた。

日本国籍を取得したことが10日付の官報で告示され「悩みの種が1つ消えた」と心機一転。出身のモンゴルでの反響は「いろいろあるんじゃないですか。全く気にしてないので」と確認していないという。「惑わされる必要もない。自分のやることに集中して」。周囲の反応に動じず、初場所に照準を合わせた。