大相撲初場所は23日に千秋楽を迎える。幕内優勝の可能性が残る力士は、14日目まで12勝2敗の西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)と、11勝3敗の大関正代(29=時津風)の2人。千秋楽の取組は、次のようになっている。

大栄翔-隠岐の海(過去の対戦成績は大栄翔の8勝10敗)

正代-朝乃山(同4勝4敗)

先に取組がある大栄翔は、勝てば初優勝が決まる。負けた場合は、正代の勝敗次第。本割で大栄翔負け→正代勝ちなら2人による優勝決定戦、大栄翔負け→正代負けなら大栄翔の優勝が決まる。

大栄翔が優勝した場合、埼玉県出身力士として初めてになる。初場所は過去5年、初優勝力士が続いた(16年=琴奨菊、17年=稀勢の里、18年=栃ノ心、19年=玉鷲、20年=徳勝龍)。大栄翔は顔触れに加われるか。また、昨年は5場所連続(夏場所は中止)で異なる力士が優勝したため、年をまたいで6場所連続になるかもしれない。

11月場所をケガで途中休場した正代は、初場所をかど番で迎えた。負け越せば大関から陥落する危機に直面していたが、勝ち越しどころか優勝争いに加わってきた。かど番大関が優勝すれば、16年秋場所の豪栄道以来になる。正代が優勝すれば2場所ぶり2度目で、次の本場所に横綱昇進がかかる。

千秋楽の最大の注目は幕内優勝になるが、十両以下、三段目を除く各段の優勝も決まる。中でも、9人による幕下の優勝決定戦は、熱い戦いが必至だ。