大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古の3日目が両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕の若隆景(26=荒汐)が精力的に相撲を取った。

関取衆との申し合いで計8番相撲を取り、大関正代の指名を受けて三番稽古も行った。計4番で1勝3敗だったが、最初の一番は相手の懐に潜り込んで一気に寄り切る好内容だった。「指名していただいてありがたい。(正代は)圧力が違うな、というのはあった。しっかり当たって思い切っていこうと思っていた」と若隆景。合同稽古3日間を振り返り「収穫ははっきりとはないけど、体の感覚的にはそんなに悪くないのかなと思う」と話した。

西前頭2枚目の春場所では10勝5敗の好成績を残して技能賞を獲得するなど、飛躍の春となった。「当たり負けしなくなってきたというのはあります」と手応え。来場所に向けて「もっともっと立ち合いの圧力を相手に伝えられるように、体をもう一回り大きくしていきたい」と意気込んだ。