19年以来2年ぶりに名古屋市で開催を予定する大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、主催する日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)と中日新聞社の大島宇一郎社長が24日、東京・両国国技館で会談を行った。

昨年の7月場所は東京開催だった。地方場所開催は大阪で行われた昨年春場所以来、観客を入れての開催は19年九州場所以来となる。代表取材に応じた八角理事長は「昨年は東京開催となり、名古屋の皆さまは残念だったかと思います。今年は感染対策を万全に行い、安心、安全な会場で、迫力ある大相撲をご覧いただければと思っております。まずは名古屋場所を再開し、成功させ、各地で相撲文化が廃れないようにしていきたい」と話した。

夏場所前の新型コロナウイルスのPCR検査では、約650人の力士をはじめ、約900人の協会員全員が陰性だった。八角理事長は「長期間に渡り、非常に厳しい予防策を講じてきているが、ほとんどの力士ら協会員が忠実に守ってくれている。その結果だと思っております」と説明した。

中日新聞社の大島社長は「グループにプロ野球団の中日ドラゴンズを抱えており、昨シーズンから有観客で試合を開催しながら感染対策を徹底してきたノウハウがあります。暑い季節でもありますので、熱中症対策にも気を配らなければなりません。運営に当たる関係者には、細心の注意を払いながら場所を守り抜いてほしいと思います。そうした中で繰り広げられる力士の熱い戦いぶりに注目していきたい」と話した。