4度目のかど番で臨んでいる大関貴景勝(25=常盤山)が、最悪の3連敗スタートを切ってしまった。

先場所2日目に対戦し、首を痛め翌日からの休場に追い込まれた小結逸ノ城(28=湊)との対戦。立ち合いは頭で当たれず、もろ手突き。上突っ張りとなり、逸ノ城の圧力に押されズルズル後退。何とか左からのいなしで体勢を立て直し、再度、向き合った。流れの中で右が入り、四つ相撲で向正面まで寄り立てたが、逸ノ城に余裕を持って残され、なおも寄ったところで左から逆転の上手投げを食って倒された。

立ち合い、もろ手で立ったことに報道陣の電話取材に応じた協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「(首のケガが)治っていないのか、ケガした相手(逸ノ城)だったから怖がったのか、そのへんは分からないけど」と切り出した。その後の不本意ながら四つで攻め立てたところも「余裕がなかった。出て行かないと負けるから、自分の体勢は崩れていても出て行くしかなかった」と腰高で寄り立てたシーンを振り返った。

打開策は…。「まわしを二本差して、うまい相撲を取るタイプじゃない。自分の持ち味は、ぶちかまししかない。それが出来ないのは苦しい」と悩める大関の心中をおもんぱかっていた。