横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、2場所連続6度目の優勝に王手をかけた。結びで関脇御嶽海を寄り切って、無傷の13連勝で単独首位を守った。14日目の結びで1敗の阿炎に勝てば、年間4度目の優勝が決まる。

盤石の相撲内容だった。立ち合いで相手の上体を起こし、得意の左前みつ。右も取って外四つになると一気に走った。「集中して当たろうと思っていました」。番付上で自身初の一人横綱となった場所で、圧倒的な強さを示している。

勝てば優勝が決まる14日目は、平幕の阿炎との一番が組まれた。三役経験者で、大関貴景勝を破って1敗を守るなど波に乗る相手だが「土俵に上がったら変わらないので。1日一番の気持ちでやってますから。(心境に)変わりはないですね」と表情は変わらない。

勝てば新横綱場所から2場所連続優勝となる。「やること変わらないので、残り2日間頑張っていきたいと思っています」と、淡々と意気込んだ。