横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)は首位の座を死守した。

関脇隆の勝を下して2敗をキープ。前日12日目は小結明生に敗れたが、連敗は許さなかった。

立ち合いから狙っていたかのように、相手の右を抱えてたぐった。体を開いて左上手をつかみ、立て直す時間を与えないまま寄り切った。

【大相撲初場所取組速報はコチラ】

12日目は敗れた直後、土俵下で左膝に手を置いて気にする場面もあったが、この日は古傷の不安を見せなかった。取組後のリモート取材には応じず、国技館を引き揚げた。

14日目は先場所も対戦した3敗の阿炎と対戦する。新横綱から3場所連続優勝を果たせば、1919年の栃木山以来。103年ぶりの偉業に向けて、負けられない戦いが続く。