ブルガリア出身の幕内力士、碧山が本名を古田亘右に改名して話題になった。外国出身力士が、引退後も親方として日本相撲協会に残るためには、日本国籍を取得しなければならない。日本名に変える際、さまざまなケースがある。主な力士、親方についてまとめてみた(画像参照)。【取材・構成=佐々木一郎】

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▽師匠に由来 モンゴル出身の横綱照ノ富士は日本国籍を取得した際、ガントルガ・ガンエルデネから杉野森正山に改名した。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の本名から「杉野森」をもらった。大島親方(元関脇旭天鵬)も入門時の師匠、元大関旭國の大島親方の本名「太田」を日本名とした。逸ノ城も湊親方(元幕内湊富士)から「三浦」とした。

▽四股名に由来 武蔵川親方(元横綱武蔵丸)、間垣親方(元横綱白鵬)は、四股名をそのまま本名にした。

▽家族に由来 魁聖は日系ブラジル3世で祖父母が日本人。リカルド・スガノから菅野リカルドへ改名した。ブルガリア出身の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は妻の名字を取って、安藤カロヤンとした。

▽不変 高砂親方(元関脇朝赤龍)はバダルチ・ダシニャム、鶴竜親方(元横綱)は、マンガラジャラブ・アナンダ。日本国籍を取得しても、モンゴル名をカタカナ表記して日本名としている。

▽その他 碧山は親しい後援者から「古田」とした。モンゴル出身の北陣親方(元幕内翔天狼)は松平翔。北陣親方の妻が、実妹にあたる大島親方は「詳しくは知らない。暴れん坊将軍が好きだからじゃない?」と話している。