角界初の東大出身力士となった須山(24=木瀬)が前相撲2日目に登場し、若大根原(18=西岩)を下して2連勝を飾った。

初日から引き続き立ち合いから力強く前に出る相撲を見せ、前回しを取られたが左を差して反撃。強い足腰をバネにスルリと相手と体を入れ替え、最後は抱え込むようにして土俵の外へ追いやった。勝ち抜けまであと1勝とし「強く当たろうと思った立ち合いではできた」と振り返った。

前日に初陣を白星で飾ったことで「『おめでとう』とかいろいろ言葉をもらい、励みになりました」。この日も平常心を貫き「昨日と変わらず落ち着いてできた」。部屋での生活にもすこしずつ慣れており、「1日、1日を淡々と頑張ろうと思っています」と話した。

前相撲は新弟子検査に合格した力士や、けがなどで番付外に降下した力士が取る相撲のことで、通常は本場所の3日目から行われる。先に3勝した力士から抜けていき、抜けた順に翌場所の番付の序列が上位になる。本場所8日目には前相撲を取った新弟子の新序出世披露が行われ、師匠や部屋の兄弟子の関取らの化粧まわしを締めて土俵に上がり、観客の前でお披露目される。