幕内の宇良(30=木瀬)が5日、名古屋場所(10日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に電話取材に応じ、2場所連続の勝ち越しへ強い思いを見せた。

5月の夏場所は終盤に左足首負傷で休場しただけに、西前頭三枚目として臨む今場所は「15日間、相撲を取り切れるようにしたい」と誓った。

6月末に名古屋入り。今場所では上位陣との対戦が控える中、「技術、圧力しかり、単純に自分の力が足りない」と厳しい自己評価。立ち合いから圧力をかけて相手を押し込むことが理想だといい、思い描いた相撲に近づくため厳しい暑さにも負けず相撲を取る稽古も続ける。

6月22日で30歳を迎えた。体の変化を感じる年頃だが、本人は「けがが重なってきて思うようにいかないこともありますが、年のせいではない。けがなければもっと稽古ができる」と自信をのぞかせる。

地道な食トレで体重も増えつつあり「体重が増えた体をまだ使いこなせていない。そこは自分の伸びしろ」と前向きにとらえる。上位陣に圧力負けすることなく、自分の相撲を取り切る。【平山連】