大相撲で大関経験者の西前頭2枚目御嶽海(30=出羽海)の父、大道春男さんが、長野・木曽町で5日に亡くなったことが、関係者の話で分かった。74歳だった。

春男さんは、フィリピン出身の妻マルガリータさんと一緒に、たびたび本場所や巡業先に観戦に訪れていた。9日に初日を迎える名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)は御嶽海にとって、これまでにも両親が何度も観戦に訪れていた準ご当所の場所だった。

師匠の出羽海親方(元前頭小城ノ花)によると、御嶽海から5日午後に春男さんが亡くなったと電話で連絡を受け、名古屋場所の部屋宿舎がある愛知・犬山市から、すぐに帰省することを許可。葬儀、告別式の喪主は御嶽海が務めるという。名古屋場所担当部長でもある同親方は「もちろん、初日に間に合うように戻ってくるが、ご冥福をお祈りしたい」と話した。