大相撲の平幕の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、優勝次点に終わった秋場所の悔しさを糧に来場所への奮闘を誓った。
1日、東京・浅草寺で赤い羽根共同募金のイベントに参加し、NHK大河ドラマ「どうする家康」に出演中の俳優、日向亘や武見敬三厚生労働大臣らとともに街頭募金を呼び掛けた。「場所や自分の相撲を見てくれる方が来て頂いて、声をかけてくれたのでうれしいです。この活動の存在をもっと皆さんに知ってもらいたい」と話した。
9月の秋場所で11勝4敗と好成績を収めて敢闘賞を獲得したものの、優勝決定戦の末に大関貴景勝に敗れ初の賜杯を逃した。この悔しさはいまだ晴れず、「切り替えてないす、全然」。愛嬌たっぷりの笑顔とは裏腹に、心の底では「負けず嫌いです」と闘志を燃やす21歳。「これからもっと稽古して頑張りたい」と九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に向けて前を向いた。【平山連】