所要1場所で新十両、同3場所で新入幕というスピード出世1位の記録を持つ「令和の怪物」西幕下5枚目の伯桜鵬(20=宮城野)は、西幕下8枚目の琴手計(20=佐渡ケ嶽)を下手投げで破って4勝1敗とした。勝ち越しを決め、再十両に前進したが「特に何も思わない」と浮かない表情だった。

取組内容を問われると「ダメっすね」と一言。「立ち合いで差されてしまった」と白星も悔しさをにじませた。8月末に左肩手術を受け、3場所ぶり出場の本場所で連勝発進。3番目で阿武剋に敗れたが、そこから2連勝と強さを見せている。だが、「令和の怪物」はここまでの取組を振り返って「すべて負けていてもおかしくない相撲」と厳しい自己評価だった。

幕下15枚目以内なら、十両昇進が確実な7戦全勝の可能性は消滅しているが、まだ再十両の可能性は十分ある。残るは2番。「その日の相手に自分のやるべきことをやるしかない」と引き締めた。

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