所要1場所で新十両、同3場所で新入幕というスピード出世で1位の記録を持つ「令和の怪物」西幕下5枚目の伯桜鵬(20=宮城野)が、十両の千代丸を寄り切って、6勝目を挙げた。他の力士の結果次第だが、再十両昇進へ、大きく近づいた。

取組後は「自分の形で相手が不十分だったと思うので、落ち着いていきました。7番やりきれてよかった」と話した。

今場所を総括して「相撲内容は0点」と厳しい自己評価。「7戦全勝優勝が目標だったので、ダメでしたね」と続けた。

8月末に左肩を手術して以降、2場所全休し、今場所で3場所ぶりに復帰した。直前まで出場が危ぶまれるも「稽古不足の中で『出たい』と師匠に伝えた」と今場所に懸ける思いは強かったが、目標とした7戦全勝優勝とはならなかった。

それでも、出場を認めてくれた宮城野親方(元横綱白鵬)に感謝を述べた上で、「師匠みたいに稽古の化け物になりたい」。来場所の番付を問われると「自分の与えられた番付でやり切るのが自分の仕事」と意気込み、「決められた番付で上を目指すのが使命」と重ねた。