西前頭3枚目の王鵬(24=大嶽)が大関大の里を撃破し、初日から5連勝とした。立ち合いから流れをつくり、最後は土俵際で送り出した。初日から三役力士との対戦が続く中で、土つかずの快進撃が続く。綱とりに挑む大関豊昇龍(25=立浪)は平幕熱海富士に不覚を取り初黒星。無敗は王鵬、千代翔馬、玉鷲、金峰山の平幕4人となった。横綱照ノ富士(33=伊勢ケ浜)はこの日から休場し、3大関は全員黒星。初場所は序盤を終えて波乱ムードが色濃く漂っている。
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三役力士を初日から連日破ってきた王鵬が、今度は大関を撃破した。直接対決は過去3戦全敗だった大の里に対して立ち合い、のど輪で上体を起こす。相手の圧力をこらえて右上手を切ると、最後は送り出した。「立ち合いで相手を起こせたので流れをつくれたかなと思う。回り込む形になったけれど、体が動いているので良かった」とうなずいた。
今場所直前には出稽古先の佐渡ケ嶽部屋で胸を合わせるなど、大の里には「よく稽古をさせてもらっている」と感謝する。「場所と稽古は違う」と口にしつつ、「胸を借りる意識はまったくなかった。しっかりと、怖がらずに相撲を取れた」。自信を持って強敵にぶつかり、結果につなげた。
三役の地位まであとわずか。なかなか手が届かずにいるが、ここ1年ほどは前頭上位で安定した成績を残している。初の三役入りの期待も高まる中で、「何が懸かっていても、毎場所同じ気持ちで臨んでいる。しっかり前に攻め続けようと思う」と平常心を貫く。
幕内では自己最長に並ぶ初日から5連勝。「思った通りの立ち合いができている。そのことが勝ちにつながっている」と自己分析する。
今場所が始まる前は、元横綱琴桜の孫に注目が集まっていた。横綱、大関陣の多くが序盤に精彩を欠く中で、元横綱大鵬の孫が初場所を盛り上げる。【奥岡幹浩】

