「令和の怪物」こと東前頭7枚目の伯桜鵬(21=伊勢ケ浜)が、危なげなく無敗を守った。

前頭一山本の突っ張りを下からあてがって応戦。距離を詰め、もろハズで押し出し。前日6日目は部屋付きの照ノ富士親方(元横綱)、この日は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が、NHKのテレビ解説を務める前で、白星を重ね「よかった。『絶対に引かない』と思って取った」と、2人の教えを実践しての快勝に胸を張った。

元横綱白鵬が師匠の宮城野部屋に入門した。だが兄弟子だった元前頭北青鵬による暴力の監督責任から、部屋は閉鎖、伊勢ケ浜部屋に転籍した。「最初は伊勢ケ浜親方の言っていることの意味もよく分かっていなかった。最初は稽古の厳しさから、いかに逃げるかを考えた。でも『ここで逃げたらダメだ』と思うようになった」。四股、すり足、てっぽうを丁寧に時間をかけ、しかも量もこなした。「ケガしているなら四股を踏め」と言われ、1日600回、四股を踏むと「足の指で砂をかむ力がついた」と、足の裏から伝わる土俵の感覚から、一変した。

その師匠が今場所限りで定年退職する。もちろん、宮城野親方への感謝も忘れず、3人の元横綱の教えで「ものすごく強くなった」と自認する。優勝争いの緊張感で、令和の怪物が真の覚醒間近だ。【高田文太】

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