◇11月23、24日◇大阪シティ信用金庫スタジアムほか

東日本ブロック代表の南東北ヤングBC(福島)が1回戦で春夏全国優勝の兵庫加古川ヤング(兵庫)にサヨナラ勝ちする大金星を挙げるなど、初めて4強入りした。3年生の総決算となる大会は、今年の全国大会上位、各ブロック代表など16チームが出場した。

【3冠王兵庫加古川に大金星】

兵庫加古川は「春季大会」「選手権」を春夏連覇、昨年夏の2年生大会「ジュニア選手権」も制している、この年代の3冠王だ。南東北の藤宮健二監督が「今年ずっと目標にしてきたチーム。勝つにはどうすればいいか? いつも考えてきた。特に兵庫県勢は終盤に強い。前半にとれるだけとって、逃げ切りたい」という相手を、開幕直後の第1試合で迎えた。

初回に先制しながら5回までに逆転された。しかし、その回裏に2番永野知祁から5番渡邊湊まで4連打で逆転した。6回裏にも2点を加え6-2。最終7回表2死満塁から押し出し四球と2連打で追いつかれた。兵庫加古川強し。ただし、終盤の強さは想定内だから、心は折られていなかった。

7回裏1死から篠木春翔が中二塁打、三菅真輝がレフトへサヨナラ二塁打を放った。「ヒット3本で1点ではなく、長打を絡めて2本で1点を」を目標に、磨きをかけてきた打力が大金星をもたらした。藤宮監督は「気持ちが入ってました。粘りが出てきました」と静かに興奮の場面を振りかえった。

ダブルヘッダーの2回戦はヤング鹿屋ビッグベアーズ(鹿児島)にコールド勝ち。全国大会で初の決勝進出がかかった府中広島2000ヤング戦は、失策絡みの失点が響き、惜敗した。悔いも残るが、総決算の秋の陣で4強入りは、今年の東日本ブロック勢で最高成績だった。

2年時からマウンドを守ってきた秋元尊、佐藤琥春の両輪で上位進出が期待された夏の選手権は、打線が振るわず2回戦で敗退した。以来、3年生は「高校生レベル」の負荷をかけ、筋力トレーニングを徹底した。チームが掲げる打撃も守備も攻めの姿勢を崩さない「超攻撃野球」のその先にある、将来のための準備でもあった。

藤宮監督は「高校野球で活躍できるように練習をして、いろんな大会で強豪と切磋琢磨(せっさたくま)してきました。彼らには甲子園で活躍して欲しいし、大学、プロレベルを目指してもらいたい」。育ち盛りの教え子にエールを送った。

【「最後は信じてた」】

佐藤琥春(最高球速140㌔の左腕。兵庫加古川戦に先発して5回2失点)「全国一の相手に通用したのは自分の中で大きいです。右打者のインコースへの真っすぐが良かったです。最後は打ってくれると信じていました。追いつかれても折れてませんでした」