[ 2014年7月5日20時7分 ]4強進出の鍵を握るアルゼンチンのリオネル・メッシ(撮影・PIKO)

 サッカーのW杯ブラジル大会は5日(日本時間6日午前1時)、4強進出を懸けて、準々決勝アルゼンチン-ベルギー戦(ブラジリア)が行われる。

 ともに決勝トーナメント1回戦は延長にもつれる熱戦を制した。中3日で体力の回復具合と選手層の厚さが鍵となる。

 アルゼンチンは1次リーグから全て1点差で4連勝。勝負強さを見せている一方で、メッシとディマリアのドリブル突破に頼りがちで攻撃は引き出しが少ない。高精度のクロスが持ち味の左サイドバック、ロホを出場停止で欠くのも痛い。

 ここまでは4試合とも相手が守備重視の戦術だったため、主導権を握る時間帯が長かった。だが、攻撃のタレントが豊富なベルギーに対して、守備陣の不安を露呈する場面も増えそうだ。

 ベルギーは速さと強さのあるルカクやオリジ、スピードと技術を兼ね備えたアザールやメルテンスらが多彩な動きで相手を揺さぶれるか。ウィルモッツ監督の積極的な交代策も、ことごとく的中している。

 コンパニーやGKクルトワを中心に4試合で2失点と安定感のある守備陣が、メッシをどう抑えるかにも注目が集まる。