SKE48犬塚あさな(24)が1日、名古屋のSKE48劇場で行われた卒業公演に出演した。約8年のアイドル人生を締めくくる最後のステージは、オープニング曲「Gonna Jump」のセンターとして登場。犬塚がマイクを持つたびに、劇場はファンの熱い「あさなコール」に包まれた。

 公演中のトークでは、お気に入りメンバーにキスしまくるキス魔としても暗躍? していたことを暴露された。杉山愛佳(16)は「私は(犬塚に)ファーストキスを奪われたんですよ!」と告白。山内鈴蘭(23)は「スキンシップの壁を3枚くらい超えてくるよね」と、犬塚とメンバーとの近すぎる? 距離感を明かし、ファンを笑わせた。

 アンコール後には、犬塚を主役にした特別パートが行われた。王道アイドルソング「キャンディー」では、パステルカラーの衣装で登場。「つらいときを経験して、一緒に寄り添ってくれた」という松村香織(28)内山命(22)と披露した。北川綾巴(19)井田玲音名(19)とは「抱きしめられたら」で、セクシーな一面も見せた。

 10年に4期生として加入した犬塚は、正規メンバー昇格に4年という長い歳月を要した。それでも、母のように後輩を叱咤(しった)激励する姿から、メンバーには「お母さん」と呼ばれることも。メンバーから抜群の信頼感で、16年からはチームSの副リーダーを務めた。面倒見がいい半面、周囲からは自分を犠牲にしてしまうことが多いように映ったようで、別れの手紙を読んだ内山は「もっともっとわがままで、自分勝手で良かった。正直で良かったと思う。人のためにいっぱい悩んで、苦しんで、押しつぶされた分、これからの人生は自分を優先して、もっと幸せになってほしい」と願うように呼びかけた。

 最後の衣装替えで犬塚は、「ドレスとかより私らしいかな」と、たくさんの花柄があしらわれた和服衣装で登場した。「私は選抜に入ったりとか、大きな結果を残したわけでもないけど、たくさんのメンバーやスタッフさん、ファンの方1人1人から、たくさんの愛をいただけました」。アイドル人生での思い出は「(14年の)美浜海遊祭での昇格と、(16年の)副リーダー就任です」と明かした。

 最後のあいさつでは、後輩に1人1人、声を掛けた。「あいあい(杉山)とかは悩んでるけど、ちゃんとした考えを持っていてすごい」、「あーちゃん(上村亜柚香)は、後輩が入るたびに自分のポジションが心配で泣く。それでも笑顔でいられるあーちゃんは偉いと思う」、「(野島)樺乃ちゃんも、(キャラが)薄っぺらいと言われるけど、全然ペラペラじゃないですよ」。名前を呼ばれた後輩が次々に涙をこぼし、犬塚の人柄が浮かび上がるエンディングとなった。

 今後も芸能活動を続けるといい、2日から舞夢プロに所属することを発表した。「リポーターやキャスター、演技もやりつつ、そういうお仕事ができたら。地に足を付けた活動をしたいなと思います」。最後は「ツイッターのフォローとか、外さないでね! 駅とかで見つけたら、捕まえるからね(笑い)。SKEの時は守りに出てしまった部分があったので、守りの自分とはサヨナラして、ガツガツ頑張っていきたい」と誓い、ファンを喜ばせていた。