瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の船上劇場が完成し16日、劇場を収容した「STU48号」が就航し、お披露目された。この日、同劇場初日公演を開催する。

初日公演に先立って、STU48号がメンバーを乗せて広島港に入港し、就役式とセレモニーが行われた。キャプテンの岡田奈々(21)は「この2年半、この船をずっとずっと待ち続けていました。延期に延期を重ねて、いろんな困難はあったんですけど、待っている間にファンの方々やメンバーの間にたくさんの絆が生まれて、自分も成長できました。待っている時間も楽しかったです」と振り返った。

さらに「ついに完成したということで、STU48の新しい歴史の幕開けだと思うので、ここから新しいスタートを切って全力で、みんなと一緒に足並みそろえて頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。報道陣から「歴史的な日ですね」と言われると、「はい! もう、48グループの歴史に刻まれる日だと思います、今日は。なので、初日公演、気合を入れて頑張りたいと思います」と誓った。

センターの瀧野由美子(21)は「STU48メンバーの募集があった時から、船の上で公演をするとういのを聞いていたので、(STU48に)入る前から今日の日をとても楽しみにしていました」と明かした。「この船上劇場ができるまでは、瀬戸内7県ツアーや、他の48グループさんの劇場で出張公演も行ったのですが、船の上でやるというのが実感が湧きませんでした」と振り返った。その上で、「こうして船が完成して、私たちの劇場ができて、やっと実感が湧きました。この船が、瀬戸内のシンボルになれたらいいなと思います。今日は私にとっても、STU48にとっても、忘れられない1日にありました。ありがとうございます」と感謝した。

セレモニーに出席した湯崎秀彦広島県知事は、「広島県としては、海や港を通じて、人々が交流してにぎわい、憩う。こういうコンセプトでさらに発展していきたいと思っています。STU48はまさに交流、にぎわい、憩い、全ての要素がそろっていると思っているので、象徴的な存在として飛躍していってほしいなと思います」と期待を寄せた。

16年10月、AKB48グループのじゃんけん大会でSTU48の結成と、船上劇場というコンセプトが発表された。昨年4月14日に船上劇場の使用船舶が決定。今日16日に、待望の就航、初日公演を迎えた。