ファンの男性2人による暴行事件に巻き込まれたNGT48山口真帆(23)が18日、新潟・NGT48劇場で卒業公演を開催した。

山口はアンコールで、同じくグループを卒業する菅原りこ(18)長谷川玲奈(18)と順番に、卒業メンバー向けとファン向け、それぞれのメッセージを披露。読み上げる途中で涙で声を詰まらせる一幕もあった。

以下は山口が菅原、長谷川に贈ったメッセージの全文。

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(長谷川)玲奈はずっと私を支えてくれました。先に発表してから、これまで私に助けを求めていたメンバーも他人事になったことに、玲奈は『許せない』って怒ってくれました。

玲奈はずっと私のことを心配してくれて、毎日連絡してくれたよね。実家にも招待してくれて、泣きじゃくってしまう私をずっと抱きしめてくれていました。私が「もうイヤだ、もういいよ」っていくら言っても、玲奈が「ずっと真帆ちゃんを支えるから」って一緒に泣いてくれて、ずっと守ってくれていました。

ほかの人に何を言われても、玲奈はずっと私のそばにいてくれて、私が「玲奈まで悪く言われるのはイヤだから、一緒にいなくていいよ」って言っても、玲奈は「真帆ちゃんのそばにいるって決めたから、そんなの気にしないよ」って、ずっと私のそばで、私のことを1人で守ってくれていました。

玲奈のご家族の方も、私のことを支えてくれました。自分の娘のことも心配なはずなのに、私のことをずっと考えてくれていて、私が申し訳なくて謝っても謝っても、私のことを玲奈と玲奈のご両親が一緒に抱きしめてくれました。

今まで他のメンバーに弱音を吐く事なんてできなくて、玲奈の前でこうなることも最初はカッコ悪くて情けなくて、ずっと「ごめんね」って言うしかなくて、こんなに弱い自分を見せたら嫌われるんじゃないかって思ってました。だけど、そういう私も玲奈は全部受け止めてくれました。自分もつらいはずなのに、私のことを一番に考えてくれていました。玲奈がいなかったら、私はこうして卒業公演を行える状況じゃなかったと思います。今までの悔しい思いや、苦しい思いに、負けてしまっていたかもしれません。でもそれを玲奈が、すべて前向きな気持ちに変えてくれました。

玲奈がいてくれたから、今の自分がいます。感謝しても感謝しきれません。玲奈という人間を知れて、ずっと玲奈と友達でいたい、玲奈のことをずっと支えていきたいなと思いました。一生友達でいてね。

(菅原)りこへ。りこはあんまり自分の意見を言う子じゃないよね。りこのお母様にも聞いたけど、りこがお母さんの意見に反したことも、自分で強くこれだけは曲げない、って決めたことも、なかったみたいだよね。普段接していても、優しすぎて、いつも相手に合わせて、自分の意志を持っている子じゃなかったよね。でもそんなりこが初めて、卒業っていう、これだけは曲げなかったそうです。

私も最初は「お母さんに言われているのかな」と思いました。でもお母さんも「こんなりこは初めて見た」と言っていて、驚きました。りこが感情をむき出していたことを私はあまり見たことがなかったし、りこが「真帆を助けることがいけないことなんですか」って怒るところを…私のために怒ってくれるなんて、不覚にもうれしくて、全然怒らない優しい子なのに、私のために怒ってくれることがうれしかったです。

でも、りこにとってアイドルは天職だと思っていました。みんなに愛される才能を持った子です。だからりこにアイドルを続けて欲しい、という気持ちが私にはありました。だけど、りこは「これだけは曲げないで卒業する」って言って。私はそんなりこをこれから先、支えていけるのか、りこが後悔しないかって、ずっと不安でした。

だけどりこは、私が悲しいときや落ち込んでいるときも自分のことのように怒ってくれて、私の事を一番に考えてくれて、いつも隣で笑わせてくれて、私は、りこが本当に心の支えで、一緒にいれる時間が楽しくて仕方ありません。3日会えないだけで、「会えなくて寂しい」ってLINEを送ってしまいます。これから先、1カ月以上会えなかったら、私はどうなってしまうんでしょう。りこが、今度は私に会いに来てくれることを、私は楽しみにしています。

りこや玲奈と、この3カ月、この4カ月、ずっと一緒にいれて、2人のことをあらためて知ることができて、私は本当に幸せでした。そんな2人のことを、私もこれからずっと支えていきたいなと思うので、これからもず~っとよろしくお願いします。また一緒に会って、たくさんおしゃべりしようね。これからの夢を3人でかなえていきましょう。真帆より。