乃木坂46、4期生の林瑠奈です。
【林瑠奈といえばそうですが。】
街中で声をかけてもらえるという体験は、
かなり限定的なものだろう。
先日、私は街を歩いていた。
日々の移動時間、その中でも私は特に、
歩いている時間が好きだ。
外に出ている時は常にイヤホンから
音楽を流しているけれど、
歩いているときに限って、
それはBGMから私の足の一部となる。
歩いているときは、
音楽に対して無条件に能動的になるのだ。
サブスクの普及によって、
「同じ音楽を繰り返し聴くことが減り、
自分にとっての名盤が
サブスクを利用する前の記憶で止まっている」
とよく聞くが、
私からすると、歩くときの音楽は
流すものというより聴くものであり、
聴く曲をそのときの街や道の匂いに合わせて
選んでいる。
同じ道を通るときに
前と同じ曲を聴いていることも多く、
またその道を思い返すために、
同じ曲を聴くことで
歩くことを擬似体験している節もある。
2、30分の徒歩移動は難なく、
むしろ私は好んでそれを選ぶ。
そして、先日私は歩いていたわけだ。
その日の予定は、阿佐ヶ谷で映画を観て、
高円寺で買い物、中野で買い物、という流れ。
電車をよく使う人なら把握しているだろうが、
この3駅はJR中央線及び総武線で、
連続して並んでいる駅だ。
JR東日本の初乗り運賃は、ICカードで146円。
一駅ずつ電車に乗るとなると
292円かかることになる。
歩けば20分かかるところが
電車なら1分で着く。
魅力的ではあるが、
一駅で降りてしまうのはなんだか勿体無い。
こうして私は歩くことを選んだ。
気温も良好。
順調に高円寺へ入り、
買い物もほどほどに済ませた頃、
ファンの方に
声をかけていただくことがあった。
普段ファンの方と話す機会といえば
オンラインのお話し会の
ミーグリがほとんどだ。
私は私に興味がある人が
来てくれるものだとわかっているし、
ファンの方も自分が話しに行くことを
私が認識しているとわかった上で来てくれる。
お互い身構えている。
自分に興味があることが
ある程度担保されている状況のミーグリでは、
初対面の緊張を乗り越えられるだけの
安心感があるのだ。
ただこれが、
街で出会うとなると話が変わってくる。
こちらも向こうも
こんなところに!?となるし、
完全に予期せぬ遭遇、Out of the blue。
私は、話しかけてもらって
嬉しいとかを通り越して
大パニックになってしまうのだ。
コミュニケーション能力において
基礎能力値が高いわけではなく、
その時々の状況や場所が
自信の上乗せになっている私は、
こういうときの上手い返し方が掴めない。
第一声の
「ありがとうございます」で精一杯で、
そのあとは「は」でも「へ」でもない
存在しない音を発しながら
愛想笑いするのが限界だ。
これは悩み相談だ。
ということで決まり文句が欲しいです。
街中で声をかけてもらったときの
テンプレを作っておきたい、切実に。
もし何か良いのを思いついたら
是非教えてください。
p.s. あの時ろくなこと言えなくてすみません。
(ニッカンスポーツ・コム「乃木坂46林瑠奈 負けるな!しょげるな!乗り遅れるな!」)