「ファンタスティック・ビースト(ファンタビ)」シリーズ2作目。ファンタビは「ハリー・ポッター魔法ワールド」と位置づけられていて、ハリーたちの物語が始まる何十年も前に活躍した魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が主人公だ。

ファンタビシリーズは、この2作目で一気に加速した。前作の最後だけに登場した、史上最強の黒い魔法使い、グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が、全編にわたって力をふるいまくっている。

1作目は登場人物の紹介的要素が強く、ニューヨークで逃してしまった魔法動物をニュートが地道に探すという地味めな筋だった。今回は魔法のスケールもアップし恋や友情、過去と向き合う、というドラマチックな要素も満載だ。

なにより、ホグワーツ魔法魔術学校の登場シーンが多いのがうれしい。校長のダンブルドアはまだ若く、ジュード・ロウが演じている。少年少女にハリーを感じ、後ろの方でクィディッチが繰り広げられていて「!」な気持ちになったり。大きな世界観と豊富なキャラクターに驚く。3作目、早くお願いします!【小林千穂】 (このコラムの更新は毎週日曜日です)