劇団四季を長く率い昨年、運営会社の社長を退任した浅利慶太さん(81)が同劇団とは別に、独自の演劇活動を始めることが7日までに分かった。

 浅利さんが社長を務める浅利演出事務所によると、第1弾として4月から自由劇場(東京都港区)でジロドー作「オンディーヌ」を公演する。妻の野村玲子さん(53)をはじめ四季を退団した俳優らが出演する。今後、浅利さんが四季で手掛けた作品を、舞台装置など演出を新たにして、上演していく計画だ。

 四季は、同劇団専用の自由劇場の利用などで、浅利さんの公演に協力していくという。

 浅利さんは1953年、劇団四季を創設。運営会社の社長や会長を務めたが昨年6月、退任した。