視聴率好調が続くNHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜、午前8時)の新キャストが5日、NHK大阪放送局から発表され、福沢諭吉役で俳優武田鉄矢(66)が出演することになった。

 佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーによると、10月半ばに撮影を終えており、ヒロインあさを演じる波瑠(24)に対して、盛んに「きれいだ」と絶賛。「共演した僕だから言えるけど、君は夏目雅子になるよ」と、励ましたという。武田は、永遠の美女を引き合いに、女優・波瑠の将来に太鼓判を押した。

 ドラマでは、ヒロインあさが東京へ初めて出たとき、福沢諭吉に出会う設定。後に女性実業家として大成するあさに影響を与える人物として、佐野氏は、日本に学問による身分制度の打破をもたらせた福沢を選び、その配役は「武田鉄矢さんしかいなかった」と説明した。

 武田の朝ドラ出演は、12年「純と愛」以来、2回目。佐野氏は「福沢諭吉といえば、自分が思ったこと、信じたことは、うるさいぐらい皆の耳に語り続けるイメージ」だったといい、今夏頃、武田にオファーし、実現した。

 坂本龍馬好きとして知られる武田は、NHKを通じて「私の大好きな幕末を、日本の『夜明け』と呼ぶなら、続く明治の初めはまさに日本の『朝』です。日本の『朝』を一瞬通り過ぎる設定ながら、(福沢諭吉は)大好きな人物です。金運もつきそうです」と、ジョークを交えてコメントした。

 武田は12月22~24日放送分に出演する。