シンガー・ソングライター平井堅(43)が23日、デビュー20周年記念ツアー最終公演を沖縄コンベンションセンターで行った。デビュー曲「Precious Junk」で開幕後、「瞳をとじて」などヒット曲を次々と披露。中盤では、平井が投げ込んだボールを受け取ったファンのリクエスト曲を即興で歌う演出などでファンを楽しませた。全国ツアーは約4年ぶり。3カ月で24カ所を駆け抜けた。この日はファンが掲げた「20周年おめでとう!」を見て感慨深げな表情も浮かべた。
今や日本を代表するボーカリストの1人。ミリオンヒットも連発するなど実績も申し分ない。ところが意外にも「才能に自信がない。自己否定がモチベーション」と葛藤する日々を送っているという。シングル「楽園」で人気獲得後も、その思いは消えず、実はコンサートも「(緊張で)怖いんです」というほど、ナイーブな心の持ち主だ。
しかし今回のツアーは、ファンをより近くに感じられる規模のホールをライブ会場に選び、これまでにない感覚を得たという。「これまではファンの皆さんの顔を見ないようにしていたのが、だんだん見えるようになってきた。自分の歌をいいと思ってくださる方や、口ずさんでくれるのを感じられた」。さらに「直接触れ合うと『かっこいい』と言っていただけたりするので、もっと輝かねばと、忘れていたことを自覚させてくれて叱咤(しった)になりました」と話す。
来年はアリーナツアーを予定している。「『この人は何かをしでかすのでは?』と思われるような立ち位置でいたい。喜びも苦しみも自分の糧にして、みなさん1人1人の人生に寄り添える歌い手でありたいです」。新たな刺激を受け、確かな理想も見えてきた。【大友陽平】
◆平井堅(ひらい・けん) 1972年(昭47)1月17日、大阪府生まれ。92年にソニー主催のオーディション合格後、93年に契約。95年シングル「Precious Junk」でデビュー。00年シングル「楽園」で大ブレーク。その後も「大きな古時計」「瞳をとじて」などがヒット。アルバム4作がミリオンセラーに。183センチ。



