女優広瀬すず(17)が5日、地元静岡に帰って来た。静岡市清水区のムービックス清水で行われた主演映画「ちはやふる 上の句」(小泉徳宏監督)の大ヒット上映記念あいさつに登壇。劇場を埋めた観客約400人から「すずちゃん おかえり」の声が掛かると、ハッと驚いた顔をした後、目を潤ませながら口に手を当てた。

 司会のDaiichi-TV永見佳織アナから「(会場に)到着した時からテンション高かったですよね」と振られると、「だって、ドリプラですもん。テンション上がりますよ」と笑った。同劇場は清水港近くの複合商業施設「エスパルスドリームプラザ」内にあり、広瀬いわく「一番よく行っていた映画館」。客席を見渡しながら、「知った顔が、ちょこちょこいるんですもん。(キャンペーンで)全国を回ってますが、やっぱり、静岡は特別です」と声を弾ませた。

 広瀬は姉のアリスが、現所属事務所に県内でスカウトされたのをきっかけに芸能界入り。12年にモデルデビューし、CM、ドラマ、映画に多数出演している。そのルックスと活発なキャラクターが受け、芸能界では「10代では独り勝ちの女優」の声もある。競技かるたに打ち込む高校生の姿を描いた「ちはやふる」は、単独初主演作。前編の「上の句」が3月19日に公開され、後編の「下の句」が公開される。

 文字通り、スター街道を突き進んでいるが、「地元愛」は強く、舞台あいさつ後にDaiichi-TVの情報番組「まるごと」に生出演すると、「ずっと出たかったんです。久保ちゃんに会えてうれしい」と大喜び。同番組レギュラーのタレント久保ひとみ(46)らを喜ばせていた。【柳田通斉】