NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の17日の平均視聴率が25・9%(関東地区)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。この日は常子(高畑充希)が、かつて帝大生で常子にプロポーズした星野武蔵(坂口健太郎)と再会してしまうというドラマチックな展開。ついに番組開始以来の最高平均視聴率を記録した。

 これまでの最高は7月20日の回で、花山伊佐次(唐沢寿明)が、新しい雑誌の目玉企画について娘の散髪している格好を見て「直線裁ち」の着想を得たという内容が25・3%を記録していた。最低は8月6日で、放送時間が変わったため、18%だった。

 17日の回は、「あなたの暮らし」は台所特集の企画も続けて取材していた。

 常子は、取材先を探して歩いている時に、先日出合った男の子と女の子の兄妹に再び会う。

 女の子が「うちに来てお父さんに会って」というので、ついていった。その家は、なんとかつて帝大生で常子にプロポーズした星野の家だった。

 星野は台所の取材に応じてくれた。星野は妻を亡くして、子供2人を育てていたのだ。

 「あなたの暮らし」の商品試験の企画では、石けんを民間の検査機関に出して成分を調べてもらった。

 結果は予想外で、一番売れている大手企業の石ケンの成分が粗悪で、無名企業の石けんが一番良かった。

 このことを公表しようとした時、検査をした民間機関からストップが入った。大手企業は古くからの得意先で、商品名の公表は困る、という。どうしても公表するならば、検査結果は出せない、というのだ。悩む常子と花山という回だった。