「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(4月8~23日、香川県琴平町・金丸座)の制作発表会見が都内で行われ、片岡仁左衛門(72)と中村雀右衛門(61)が出席した。中村雀右衛門襲名披露と銘打った公演で、雀右衛門は「襲名披露も長いところはこの金丸座が最後。雀右衛門になるまでは、本当に勉強不足だったと感じている。名前に合った勉強をして、身を引き締めて頑張ります」と話した。

 15年ぶりの金丸座出演となる仁左衛門は「今の時代に江戸時代の姿を残している。楽屋で裏山のウグイスの鳴き声を聞きながら、私たちの先祖は、こういうところで芝居をしていたんだと、歌舞伎の原点を感じる」と話した。

 昼の部は「神霊矢口渡」「忍夜恋曲者 将門」「お祭り」、夜の部は口上と「芦屋道満大内鑑 葛の葉」「身替座禅」。