劇画「ゴルゴ13」連載50周年記念特別展「さいとう・たかを ゴルゴ13 用件を聞こうか……」記者発表会が7日、都内で行われた。

 1968年(昭43)11月発売の「ビッグコミック」(小学館)での連載開始後、1度も休載がなく、発行部数2億部を超えた日本一の長寿作品である「ゴルゴ13」の、全エピソードから厳選した原画39枚、さいとう・プロダクション内の「武器庫」に保管されている、門外不出のモデルガン12丁などを展示する。

 原作者のさいとう・たかを氏(80)は「おかげで50年、やらせていただきました。この仕事に入った時は、どれだけやれるんだろうという不安だけでいっぱいでしたけども、1つの作品を50年も書かせていただけるとは夢にも考えていませんでした。もう少し書かせていただきたいと思います」とあいさつした。

 特別展は大阪文化会館・天保館で10月6日から11月27日まで、川崎市民ミュージアムで9月22日から11月30日まで開催される。会場では、ゴルゴの愛用する銃「アーマライト」を見た目、重量ともに完全再現し、実際に構えてスコープをのぞき、狙撃気分を味わえる体験&撮影コーナーも設置されるほか、さいとう氏原作の名作「海へ向かうエバ」の15枚をはじめ、初公開の原画も展示される。

 今回の特別展を記念して、ゴルゴの女性ファンで作るファンクラブ「GOLJO」が開設され、会長に08年発行の「各界著名人セレクション BEST13 of ゴルゴ13」の選者も務めた、真鍋かをり(37)が会長に就任する。【村上幸将】