歌手杏里(55)が、中高年の婚活を描いた映画「こいのわ 婚活クルージング」(金子修介監督、11月18日公開)で、18年ぶりに映画主題歌を書き下ろしたことが24日、分かった。

 タイトルは「Precious One ~かけがえのないストーリー」。杏里が作曲した曲調はスローバラードで、出会いや愛を歌い上げた。ダブル主演の風間杜夫、片瀬那奈をはじめ、登場人物たちの恋愛や婚活、瀬戸内海を舞台にしたロマンチックなクルージングをもり立てている。

 杏里にとっては、99年公開のアニメ映画「天地無用! in LOVE2 遙かなる想い」の主題歌に「Love Songが聞こえる」を作曲して以来の映画主題歌書き下ろし。中山美穂に提供した「Virgin Eyes」が、金子監督の「どっちにするの。」(99年)の主題歌になった経緯があり、今回、同監督から依頼を受けた。

 杏里は「引き込まれる映像に、音楽を重ねていきながら、お互いの力ですばらしい効果を生み出したいという思いを込めた。今までの映画やドラマの主題歌を作り上げてきた経験の中で進化したものが、今回の作品に表現できた」と自信を見せ、金子監督も「瀬戸内海の晴れ渡った風景を見ながらのクルージングにぴったり」と絶賛している。