米プレイボーイ誌の創刊者ヒュー・ヘフナー氏が27日夜、91歳で死去。同氏の遺産は総額2億ドル(約226億円)を超えるともいわれているが、2012年に結婚した3番目の妻、クリスタル・ハリス(31)は一銭も相続できない可能性があると英デイリーメール紙などが報じている。

 同紙によると、ヘフナー氏はモデルでプレイメイトだったハリスと挙式する前に厳密な婚前協約を交わしており、遺言の相続リストからハリスの名前は除外されているという。

 内部関係者によると、ヘフナー氏が2人の前妻たちの間にもうけた4人の子供たちの間で、莫大な遺産が分けられることになるだけでなく、ヘフナー氏は遺言の中で、大学の映画学科や様々なチャリティにも寄付することを遺言の中で約束していたという。

 ヘフナー氏は昨年、プレイボーイ邸を売却したのに加え、3600万ドル(約40億円)相当の株や債券、さらに正体不明の人物との共同口座に600万ドル(約6億7000万円)を所有していたと報じられている。

 ヘフナー氏とは60歳の年齢差があるハリスは、ヘフナー氏と2010年に婚約したものの、2011年6月の挙式直前になって婚約破棄。その後、復縁し、2012年に結婚したという経緯がある。

 遺産は相続できないとしても、2013年にヘフナー氏に500万ドルの邸を購入してもらっており、この邸を自分のものとして保持できるようだ。(ニューヨーク=鹿目直子)