来年1、2月の歌舞伎座で10代目松本幸四郎を襲名する市川染五郎(44)が11日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れた。

 父幸四郎(75)は2代目松本白鸚、長男松本金太郎(12)は8代目染五郎を同時襲名する。日刊スポーツ新聞社・川田員之会長と懇談した染五郎は「来年は歌舞伎座130年で、節目の年の襲名に責任を感じます。2年かけた襲名興行となるので、体に気を付けてやっていきたい」と話した。

 今回同様の81年の親子3代襲名で7代目染五郎となって36年。染五郎として11月の歌舞伎座が最後の舞台となる。襲名披露公演では1月は「勧進帳」で弁慶、「車引」で松王丸、2月は「一條大蔵譚」で一條大蔵卿、「熊谷陣屋」で熊谷直実を演じる。「これまでのことが間違いではなかったと証明するために来年1月から『松本幸四郎』として務めたい」と、力強く話した。