米人気俳優ケビン・スペイシー(58)によるセクハラ問題で、同氏が昨年7月にも東部マサチューセッツ州の飲食店で当時18歳の男性にわいせつ行為をした疑惑が新たに浮上した。男性の母親の元キャスターが8日、ボストン市内で記者会見し明らかにした。

 AP通信は12月公開予定のリドリー・スコット監督の映画に出演予定だったスペイシーの降板が決まったと報じた。スペイシーは相次ぐ醜聞で俳優生命の危機に陥っている。

 男性は当時恥ずべきことと思い警察に通報できなかったが、スペイシーのセクハラ問題が発覚したことを受け公表し、地元警察に被害届も出した。

 母親によると、スペイシーは昨年7月、飲食店で一緒に食事していた男性に次々と酒を飲ませ、陰部を触ったという。同氏がトイレに行った際に男性は逃げ出した。

 スペイシーは1986年に当時14歳だった少年に性的関係を持ち掛けた疑いが持たれている。ロンドン警視庁は同氏が関与したとされる2008年の性的暴行事件の捜査に着手し、人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の男性スタッフ8人も同氏からセクハラ被害を受けていたと報じられている。