俳優鈴木浩介(42)が17日、東京・テアトル新宿で映画「ビジランテ」(12月9日公開、入江悠監督)の完成披露イベントに出席し、11月に女優大塚千弘(31)と挙式したことを明かした。

 撮影がネギの産地でもある埼玉県深谷市で行われたことから、入江監督から花束ならぬ「ネギ束」を贈られた。入江監督から「ニュースで見たんですけど、12月に挙式するって…」と振られると、「ごめんなさい。もう式、挙げたんです」とあっけらかんと発表した。一部では12月に挙式すると報じられていたが、「あれ、何か間違ってます。フェイクニュースです。あれが出た次の日に挙げてますから」とし、大きな拍手を浴びると「ありがとうございます」とおじぎした。

 映画は大森南朋(45)桐谷健太(37)とのトリプル主演作で、3人が演じる3兄弟が、町の権力者だが家では暴君のように振る舞っていた父の死を機に、遺産をめぐる兄弟げんかを暴力的に描く。作品名には「自警団」という意味があり、「守りたいものは」と聞かれた鈴木は「切実な問題、老後の安定です。そのことしか考えてません」と大まじめに答えた。「43になりますけど、考えてます。とにかく、最低限の生活でもお金に困りたくない」。所帯を持った男らしい発言だったが、ふとわれに返ったのか「夢を売る仕事ですからね。老後のことなんて一切考えてないです!」と訂正し、笑わせた。

 大森は「こういう映画がなくならないように。そのために力になる、そういう俳優でい続けたい」と拍手を浴びた。桐谷は「子供のころ、夕焼けを見てええなあみたいなの。大人になると、そういう気持ちがちょっとなくなっていったりしません?」と、ロマンチストな一面を見せていた。