演歌歌手松前ひろ子(67)と三山ひろし(37)の師弟コンビが22日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で、ディナーショーを行った。

 毎年の「いい夫婦の日」に行う恒例イベントで、ディナーショーは17回目、2人のジョイントコンサートは9回目になる。

 「あなたのみなと」「浮草慕情」などのデュエット曲で声を合わせ、ソロ曲コーナーでは三山が「男の流儀」、松前は「月の帯」の新曲などを熱唱。2人で計29曲を2時間半かけて披露した。

 三山は3度目のNHK紅白歌合戦出場が決まったことをステージから報告。「初めての時も2回目も、この日には紅白出場は決まっていなかった。今回は初めて、このステージからうれしい報告ができる。本当にうれしいです」と約700人のファンに感謝した。松前も「決まった日はメールで『やったね』と2人で喜びました」と笑顔で話した。

 三山は12月3日放送の日本作詩大賞、同4日放送の日本有線大賞、そして同30日放送の日本レコード大賞への出演が決まっている。「まだノミネートされただけで、『大賞』を取ったわけではありません。でも、皆さんの応援のおかげです。うれしい限りです」と重ねて感謝した。

 歌唱だけでなく、5月に大阪・新歌舞伎座で初の座長公演を行った際、「空き時間に(特技の)けん玉の練習をして、けん玉検定4段を取得しました」。これは芸能界では最上段位になる。

 09年、28歳の時に「人恋酒場」でデビューをして8年目。遅咲きの苦労人は充実した1年を納得顔で振り返った。