俳優浅野忠信(44)が所属する所属事務所「アノレ」の社長で、浅野の父佐藤幸久容疑者(68)が先月30日、警視庁渋谷署に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されていたことが5日、分かった。

 佐藤容疑者はアノレを1996年に設立し、当初は息子の浅野と2人でスタートした。浅野は海外作品にも積極的に出演。08年公開のロシア、カザフスタンなど合作の「モンゴル」は、米アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされるなど話題になった。

 同作のキャンペーンで、セルゲイ・ボドロフ監督が来日し、日本のメディアの取材を受けた時には、現場に佐藤容疑者も顔を見せ、取材者1人1人に「いい作品なのでよろしくお願いします」と丁寧にあいさつして回った。俳優の恋愛については寛大で、基本的には「大人なので」と見守る姿勢だった。

 アノレには現在、加瀬亮、新井浩文、三浦貴大、浅野の兄でミュージシャンのKujunも所属。海外作品に強い事務所で、かつて所属していた菊地凜子は米映画「バベル」で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど話題になった。