俳優阿部寛(53)が12日、東京・日本橋室町の仲通りで、主演映画「祈りの幕が下りる時」(福沢克雄監督、来年1月27日公開)完成記念レッドカーペットイベントに出席した。

 作品の舞台でもある日本橋の街中に用意された50メートルのレッドカーペットを、阿部や松嶋菜々子(44)ら出演者が歩いた。500人の大歓声に迎えられた阿部は「お騒がせしております。多くの人に集まっていただいて幸せです」と笑顔を見せた。

 東野圭吾氏原作で、10年の連続ドラマからスタートした「新参者」シリーズの完結編となる。阿部は改めて演じる主人公・加賀恭一郎役について「これまではエキセントリックな役が多くて、ここまで真っすぐな役をやらせていただくことはなかった。何年かに一度帰ってこられるような基盤で、役者としての芯の部分だと思って愛してきたので寂しい部分もあります」と話しつつ、「その分すばらしい作品にしようと頑張って、そうなったと思うので感無量です」と話した。

 同シリーズでは初出演となる松嶋とは、初共演となった。阿部は松嶋の印象について「心から芝居をする方だなと思いました。ずっと『家政婦のミタ』のイメージでクールだと思っていたので、温かく感じました」と笑わせると、松嶋も「加賀さんのひょうひょうとしたところを阿部さんも持ち合わせているんだろうと思いました。また違う役で共演できたら」と話した。

 ほか、溝端淳平、田中麗奈、春風亭昇太、飯豊まりえ、伊藤蘭、小日向文世、福沢監督が出席した。