歌舞伎俳優中村梅雀(62)が13日、大阪市内で、J:COMと時代劇専門チャンネルが共同制作した「雨の首ふり坂」(来年1月8日午後6時放送)の完成披露試写会に登壇し、前日12日に迎えた誕生日を祝福されると「(60歳と)2歳でちゅ」と、おどけて笑わせた。

 ドラマは池波正太郎氏の小説を原作に、梅雀が人斬りの渡世人を演じている。梅雀によると「僕は癒やし系だと思われていて、(ドラマでは)明るく楽しい役が多いので、渡世人役は初めてだった」という。

 62歳の誕生日を機に、今後演じたい役柄を聞かれると「殺人鬼とか、すごい悪役。今までの僕のイメージにない役をやってみたいですね」と語った。

 今作でも、人斬りを請け負い、全国を旅するアウトローを演じており、梅雀は「人殺し稼業なんで、いつも命をねらわれている。寝ている間も油断できないので、相当な緊張感をまとっていないとうそになる」。こう考えた結果、撮影現場でも「無言を貫いた」と明かした。

 これに、共演の中尾明慶(29)は「(今作撮影の)ちょっと前にも一緒で、すごく優しい方だったのに、今回は、全然しゃべってもらえないから、僕、いつ嫌われることしたんだろうと想っていた」と笑いながら話していた。