タレントの篠原ともえ(38)が、“シノラー”時代に抱えていたという苦悩を明かした。

 篠原は19日放送のNHK「ごごナマ」に出演。現在はファッションデザイナーとしても歌手の松任谷由実や藤あや子の衣装を手掛けるなど活躍しており、普段の明るいキャラクターとは違う真剣な表情で制作に取り組む姿に密着したVTRもオンエアされた。

 1990年代後半に奇抜なファッションとハイテンションなキャラクターで“シノラー”ブームを巻き起こした篠原だが、もう1度シノラーになりたいか、との質問には「なりたいです!」と即答。「シノラー、楽しかったです。好きなファッションして『ぐふふ~』って言うとみなさん喜んでくださって。無理してたの?っていうふうに言われることがあるんですけど、自分が好きで夢中でやってました」と振り返った。

 「シノラー」とは、篠原のファッションをまねるファンを指す名称だったが、いつの間にか篠原自身の愛称にもなった。自身にとってもシノラーという別人格のキャラクターを演じている意識があったようで、「シノラーファッションで派手でいるときは『ぐふふ~』っていうふうに自分でにぎやかになってるキャラクター自身も好きだったんですけど、なんか弱い部分を見せちゃいけないんじゃないかって思って、だから先ほどのデザイナーの真面目な一面とかを見せるのが怖くて、両親の前でも本当の自分の姿を見せられない時期があった」と苦しんでいたことを明かした。

 しかしそんな時、母親から「私たち家族の前では本当のあなたを見せてちょうだい。いろんなあなたを見せてちょうだい」と言われたことで「じゃあデザイナーになったり、いろんな夢をかなえて、いろんな表情を見せてもいいんだ」と心が軽くなったという。そして最後に「だから今日は真面目な篠原をごごナマで見せちゃったかな。オトナの篠原を見せちゃったかな」とおどけて笑いを誘った。