松坂桃李(29)が21日、都内で、主演映画「不能犯」(来年2月1日公開、白石晃士監督)の完成披露舞台あいさつを行った。

 マインドコントロールなど、絶対にばれない方法で相手を殺す“不能犯”(松坂)と、不能犯が唯一コントロールできない女刑事(沢尻エリカ)が対決する、スリラーエンターテインメント作品。

 松坂はブラックな役柄だったが楽しく演じたようで、「欲や業にまみれた人を死にいざなう役だったので、死の瞬間に立ち会うと笑みがこぼれる理由が分かりましたね。楽しかったです」と撮影を振り返った。

 松坂演じる不能犯、宇相吹正(うそぶき・ただし)は劇中で「愚かだね、人間は」と冷たく言い放つ。愚かだと思ったことを聞かれると、登壇したキャスト陣はそれぞれ、恥ずかしながらも「愚か」な告白をした。

 沢尻は「言いたくないんですけど」と前置きしながら、3年ほど前、一軒家に引っ越したときの出来事に言及。「家を契約するタイミングで新車に買い替えて、家の契約と納車が同じ日で、いざ車が来たらガレージに入らなかったっていう。結局、新しい駐車場を2、3分歩いたところに借りました。なんで前もって調べられなかったのか」と赤面しながら暴露した。

 松坂は「スケボーをやってる人がいて、転ばねーかな、転べ転べ…はい、転んだ!よっしゃー!みたいな。『大丈夫かな』より先に『ほら、そんな危ないことしてるから』って。よくないですね、そういう感情は」とブラックな一面を打ち明け、沢尻から「悪っ!」と突っ込みをくらっていた。

 共演の新田真剣佑(21)間宮祥太朗(24)芦名星(34)矢田亜希子(38)も登壇した。