竹内涼真(24)が、インフルエンザのため、日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞の授賞式を欠席したことを受けて授賞式会場に手紙を寄せた。竹内に代わって登壇した、所属事務所ホリプロの菅井敦取締役が手紙を代読した。

 「本日はインフルエンザにより授賞式に出席することがかなわず、心よりお詫び申し上げます。僕自身、本当に悔しいです。歴史ある、由緒ある賞をいただけたことを、大変光栄に思います。本当にうれしいです。映画『帝一の國』は、若手俳優たちで現場で切磋琢磨(せっさたくま)し合って、今でもそれが自分の大きな財産になっております。僕は見てくださる方々が楽しんでくださったり、元気になったり、夢や希望を持っていただけたら、こんなにすてきことはないなと思い、この世界に入りました。これからも初心を忘れず、周囲の人たちを大事にして自分の目標に近づいていきたいです」

 竹内は、3年ぶりに選出された石原裕次郎新人賞を受賞した。ホリプロによると、竹内は27日までに体調不良を訴え、インフルエンザと診断されドクターストップがかかった。菅井常務は「竹内がインフルエンザにかかってしまいまして、この場に立つことが出来ず、大変申し訳ありません」と謝罪した。

 楯プレゼンターとして登壇した第27回受賞者の東出昌大は「すごい、さわやかな好青年なんですけど、画面から力が出る。僕も大好きな俳優さん。インフルエンザは、事故みたいなもの。ネットニュースを見た方は手洗い、うがいをして素敵な年末を過ごしてもらえれば」と、竹内を気遣いつつ柔らかなジョークを交えたスピーチをした。

 石原裕次郎さんのまき子夫人は、竹内が陸上の長距離ランナーを演じたTBS系日曜劇場「陸王」の演技が目に留まったと強調。「ともかく、ドラマで最近の「陸王」で、初めて画面の中で見てビックリしました」と絶賛した。裕次郎さんも、冬に風邪をひくことが多かったと明かし「石原裕次郎は冬になると必ず高熱を出しまして、4日間は40度の熱を出した。若い時の作品を見ると、俳優が少なくてお休みが出来ない。風邪をひくのは生きている証拠。ゆっくり養生し大活躍して、すばらしい俳優さんになってほしいと願っています」と竹内にエールを送った。