石井裕也監督(34)は、現代の渋谷、新宿の街を舞台に不器用な若者の恋愛を描いた映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で監督賞を受賞した。

 主演した池松壮亮(27)から祝福の花束を受け取ると、ニコッと笑った。13年に「舟を編む」で作品賞を受賞して以来の映画賞参加となった。「もっと映画を撮れるように頑張ります」と気をひきしめ、司会者からの「次回作は?」の問いには「あるんですけど、言えません!」と応じて笑いをさらった。表彰を終えると「ありがたい気持ちと、あとは励みになりますね。もっと頑張れるなと思いました」と受賞の実感を口にした。

 池松とダブル主演した石橋静河(23)は今作が初主演。スタッフも若者で固め、フレッシュな顔ぶれで挑んだ作品だった。「あまり経験のないスタッフや俳優と仕事ができて、評価をいただけたことがうれしいです」と、特別な喜びをかみしめた。

 プレゼンターとして駆けつけた池松とは、14年「バンクーバーの朝日」以来の仲で、「監督と俳優以上の関係」という。式を終えると「これから(池松と)飲みに行きます」とさわやかに会場を去っていった。【杉山理紗】