NHK上田良一会長が11日、都内の同局で定例会見を行った。

 大みそかの紅白歌合戦に特別枠で出演した安室奈美恵(40)のステージ写真に関し、リハーサル時のものを「本番時」と偽って報道各社に提供した問題にいて「大変遺憾なことで、二度とこのようなことがないよう徹底したい」と陳謝した。

 広報局長によると、安室サイドの意向により本番の写真撮影ができないことが12月28日に分かった。担当者は「同じスタジオ、同じ衣装なので構わないと思った」「画面をキャプチャしてほしくないという思いがあり、リハーサルの写真を本番と偽って提供することになった」と説明しているという。

 局長は「(本番の撮影ができない)事実をきちんと伝えた上で、リハーサル時の写真ですがよろしければお使い下さいと提供すればよかったと深く反省している。昨日も広報の部会で指導した。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 安室のラスト紅白の歌唱について上田会長は「大きな話題を呼び、平成の歌姫にふさわしい、歴史に残る歌唱だった」と評価した。

 紅白の視聴率が歴代ワースト3位の39・4%だったことについては「去年よりやや低いが、視聴者の4割に生放送でご覧いただいたことに感謝している」と話した。