-子供たちは作品を見た
見てないと思います。お姉ちゃんは洋画一辺倒。妹は山崎賢人くんとかが出てくる青春キラキラ映画が大好きなので、そっちですね。自分の作品を「ねえねえ、見て」と言うことはないですね。みてほしい気持ちもあるんですけど、最近悪役が多いので。ひどい母親の役とか、ひどいおばあちゃんの役とか(笑い)。複雑ですね。
-子供たちが見て喜んでいたのは
(NHK大河ドラマ)「真田丸」は、日曜夜8時になると、全員テレビの前にせいぞろいして、見てました。ただ、私でなくても良かったんじゃないかというくらいの集中で、ひたすら「真田丸」の世界に没頭して見てました。
-アイドル時代の映像を見せたことは
私はあまり見せないんですけど、子供が小さいころ、実家に仕事で預けてる時、何を思ったか母が「スケバン刑事」を見せていたんです。本当にびっくりしました。「大きくなったら何になりたいの?」と聞いた時、「スケバンになりたい」と言ったことがあって、のけぞりました。マミーはヨーヨーできるの? って聞かれたこともありました。夢を壊すようで申し訳ないんだけど、できないんだよ、って。
-受賞について家族は
子供たちはすごく照れくさそうに「やったじゃん」って言ってました。旦那さんにも言いましたけど「ノミネートだけでもお祝いしようね」と言ってました。実際に取ってびっくりしてたみたいですね。変な言い方ですけど、運命の不思議な采配のように感じました。何より、是枝監督とのよい出会いがあったことがものすごく大きなことだったと感じています。
-不思議な采配とは
今のタイミング? みたいなことですかね。
-昨年8月からLINE友達になった是枝監督の励ましもあった
是枝さんもそうだし、三谷さんともメールをしたりするんですけど、名乗りを上げて応援してくださるというか、励ましてくださる方の存在の大きさをものすごくひしひしと感じるここ最近ではありますね。
-去年はいろいろ騒動もあった。その年度に助演女優賞を取った
私は女優として演技、表現をお仕事としてやっているわけですけど、いろんな葛藤があって、何でこんな、どうしてなんだろうという気持ちもあったりしました。でも、演技者としてのあなたの仕事を評価しますよとおっしゃってくださる、実際に賞という形で評価していただけるというのは、今ものすごく平静な顔をしていますけど、すーんごくうれしいです、実は。どんだけ励まされたかという感じています。ものすごく励みになりました。
-スポーツ紙恐怖症になってる
すごく乱暴な言い方をすれば、誰もがみんな自分の仕事をしているだけです。怒りとか、困惑とかそういうことではなくて、あるいは糾弾とかそういうのもすべてある意味、みんなそれぞれ与えられた役割を仕事として、仕事している。だから恐怖症…というのとはちょっと違うかもしれないです。
-「三度目-」は演技か地かが話題になった
そういうタイミングでしたよね、役柄的にね。あの映画の前はNHKでモンスターお母さんの役。娘との葛藤を抱いた女っぽい役がわりと続いていて。多分、何かしらの、リアリティーみたいなものがきっとにじむんだろうなというのは感じます。