フジテレビは26日、4月から平日夕方の報道番組「プライムニュース(仮)」(月~金曜午後4時50分)のキャスターに就任する予定だったフリーの登坂淳一アナ(46)が、発売中の「週刊文春」でセクハラ問題を報道されたことを受け、起用を取りやめたと発表した。

 同局では「ご本人から、大事な新番組を傷つけることは本意ではなく、出演を自粛したいとの申し出がありました。協議の結果、ご本人の意向を尊重し、番組への出演をご辞退いただくことになりました」と説明している。

 登坂アナは今月11日付でNHKを退局したばかりだった。「週刊文春」によると、11年6月に札幌放送局に赴任中に、北海道のNHKローカル局の新人契約女性キャスターに酒席で言い寄ってキスを迫り、胸をまさぐり、スカートをまくり上げて下腹部へ手を伸ばしたという。抗議を受け、当時の上司が口頭で厳重注意をしたとされている。フジテレビは「(登坂氏本人からは)セクハラ問題で処分を受けた事実はないと聞いております」とコメントしていた。

 「麿(まろ)」の愛称で人気を呼んだ登坂アナだが、思わぬエロ騒動でNHKからフジテレビへの「イチかバチかの挑戦」は失敗に終わった。