尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、賛否を呼んでいる絵本作家ののぶみ氏(39)が作詞した「あたし、おかあさんだから」の歌詞内容について、子どもへの悪影響を懸念した。

 「あたし-」は、のぶみ氏が作詞を担当し、NHKEテレの「おかあさんといっしょ」でうたのお兄さんを4月まで務めた歌手横山だいすけが歌唱を担当。「おかあさん」による独白調の歌詞で、母親になったことで独身時代からライフスタイルが変わっても、子どものために頑張ることに幸せを感じている女性の姿が描かれているが、子どもを育てる母親の自己犠牲を美化しているとの批判も噴出し、物議をかもしている。

 尾木氏は6日に更新したブログで、騒動に言及。「あたし-」の歌詞内容について、「もちろん歌詞どおり、共感するママも沢山いるでしょう!」としたが、その一方で、「ただ子どもたちの憧れの<だいすけおにいさん>の歌ですから、小さな子どもたち、小学校低学年から中学年の子たちは、きっと口ずさむことでしょうーーそして おかあさんに大犠牲払わせてる自分に苦しくならないでしょうか? 自己肯定感低くならないでしょうか? 心配ですね」と案じた。

 しかし尾木氏は、同歌詞を「排除するのではなくて 子どもたちのこと考えながら 子育ての苦労や喜び ママとパパ 社会的サポート 議論し合えるといいですね」と、子育てをめぐるさまざまな問題の改善に向けた議論のきっかけになることを願った。