俳優ウエンツ瑛士(32)が22日、大阪市内で、ミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」(5月4~5日、大阪・梅田芸術劇場)の取材会に出席した。

 同作は「ウエスト・サイド・ストーリー」「スウィーニー・トッド」などを生み出したスティーヴン・ソンドハイムの傑作ミュージカル。中年弁護士役の風間杜夫が、18歳の若妻(蓮佛美沙子)を迎えたことから、大竹しのぶ演じる元恋人らを巻き込んで起こる人間模様を描くラブ・コメディーだ。

 ウエンツは、風間の息子役で、突然現れた同世代の義母に困惑しつつも、ひかれてしまう役どころで、約40年前の日本初演時には、市村正親が演じた役。「市村さんはあのように声の大きい方で(聞き取りやすく)僕も、しっかりと向き合わないといけない」と話し、歌稽古を始めている。

 また、義母役の蓮佛とは「公演PRの番宣番組で会った段階で、連絡先を交換した」と明かし、実は「今までにないスピード」で、共演者との親交も深めているという。ウエンツはもともと、稽古が深まってきてから、互いの連絡先を交換するタイプだったが、今回は、本格稽古が始まらない段階から、蓮佛と役作りの話をしてきた。

 「彼女が初舞台で、初ミュージカルというのもあって、怖いぐらいに相談が…。僕は『先輩』と呼ばれているので、その彼女が義理の母…という…。その設定は、まだ受け入れられませんね」と笑いながら、話していた。