2月28日に放送された広瀬すず(19)主演の日本テレビ系連続ドラマ「anone(アノネ)」(水曜午後10時)の第7話の平均視聴率が4・9%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの平均視聴率は初回9・2%、第2回が7・2%、第3回が6・6%、第4回が6・4%、第5回5・9%、第6回が5・5%(いずれも関東地区)だった。

 広瀬はドラマの中で、身寄りがなくネットカフェで暮らす19歳の少女を演じている。家族を失い、社会からもはぐれ、お金の稼ぎ方も知らず、生きる方法を見失ってしまった少女が、1人の老人女性と出会うことから物語が始まった。2人は一緒に暮らし始め、世間を欺く衝撃的な計画を企てる。生きることの意味や、生きていく上で何が大切なのか、といったことを問い掛ける。

 第7話では、理市(瑛太)に脅された亜乃音(田中裕子)はニセ札作りへの協力を決意。舵(阿部サダヲ)と、るい子(小林聡美)も加担し、舵はニセ札作りにやりがいを感じ作業に励む。ハリカ(広瀬すず)を巻き込みたくない亜乃音はニセ札作りを隠していたが、ハリカは亜乃音の不在のうちに手伝い、気づいた亜乃音はあわてて止める。しかしハリカは彦星(清水尋也)のために大金を必要としていた。そしてハリカも協力しニセ札は完成、自販機での挑戦は成功し祝杯をあげた。一方、彦星の見舞いに茉歩(藤井武美)が訪ねてくる、という内容だった。

 広瀬にとって連続ドラマの主演は、15年の同局系「学校のカイダン」以来3年ぶり2度目。これまで明るく愛らしい女性役が多かったが、10代最後に深い業を背負った難役に挑戦した。

 脚本と演出は、同局系で10年「Mother」と13年「Woman」を手掛けた坂元裕二氏(50)と水田伸生監督(59)が5年ぶりにタッグを組んだ。